
本堂
安泉寺は1581年(天正9年)に僧慶空によって創立されたと伝えられています。また、それ以前は真言宗の寺でしたが、親鸞聖人の教えに帰依し転派したとも伝えられております。本尊は阿弥陀如来。
明治時代の木曽川大改修工事により、大成村(現在の愛西市三和町)の大部分が川底となり、村民も分散移住して安泉寺も移転を余儀なくされましたが、檀信徒や住職の努力で復興し今の地で念仏の教えを継承しております。
現在の本堂は、昭和51年の火災による焼失を経て、昭和55年に再建されました。

鐘楼堂
鐘楼堂は安泉寺で現存する最古の建物になります。長い歴史の中で安泉寺の梵鐘を守り続けてきました。
毎朝5時50分や法要前には美しい鐘の音が地域に響き渡ります。
12月31日の除夜の鐘・東日本大震災(3月11日)追弔法要では、地域の方々も鐘楼堂にて梵鐘を鳴らすことが出来ます。

大成庄遺跡
京都にある東寺(教王護国寺)は、平安時代に弘法大師(空海)によって建立された東寺真言宗の総本山であり、金堂や五重塔などの建物は国宝でユネスコの世界文化遺産にもなっています。建物の他には膨大な数の仏像や、百合文書(ひゃくごうもんじょ)とよばれる古文書も国宝となっています。これは、ユネスコの世界記憶遺産候補となって注目されました。
この古文書の中に「大成庄」という地名があります。これは、延暦5年(786年)にこの地は東寺の領地であり、「大成庄」という荘園でありました。この名を後世に継承すべく、14世住職「釈界雄」や地域の方々、檀信徒の尽力により安泉寺境内に石碑が建てられました。

鎌倉仏
庫裡にあるお内仏に安置されている阿弥陀如来立像。
鎌倉時代に作成されたと言い伝えられております。細部まできめ細やかな仕上がりと、圧倒的な存在感は当時の技術の高さを感じることが出来ます。

書院
書院は、法要などの時の寺院控室や地域の打ち合わせ、会議、法事などの食事会場、休憩スペース、通夜・葬儀の時の親族の宿泊所など、様々な用途で使用できる多目的な場所となっております。食事であれば10名~20名程度まで対応可能です。宿泊は5名~10名程度は利用できます。利用のご希望はお気軽にご相談ください。

展示スペース
本堂と書院をつなぐ渡り廊下のスペースを活用して、地域の方々の作品を展示しています。
絵や写真、ちぎり絵、手作りの小物や模型など展示できる物であれば何でも大丈夫です。
展示をご希望の方はお気軽にお問合せ下さい。